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    授業内容詳細

 国際会計論
   Theory of International Accounting
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際ビジネス科目群
担当者 引地 夏奈子(准教授)
グレード G3
テーマ 公正価値を評価基礎とする国際会計の理論体系を学ぶ。
キーワード 国際会計,IFRS,IASB,公正価値
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業では、国際会計基準審議会が発表する国際財務報告基準(IFRS)について理解し、公正価値会計と総称される公正価値を評価基礎とする理論体系を修得することを目標とする。具体的には、国際会計研究の歴史的変遷や、国際会計基準(IAS)の誕生からIFRSの内容、国際会計基準審議会(IASB)の活動と我が国及び先進諸国の対応状況、公正価値会計を巡る最近の動向と裁判事例を考察し、公正価値を評価基礎とする国際会計の理論体系の理解を深める。
履修条件 すでに会計学概論を履修し、単位を取得している事が望ましい。
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。

1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 経済活動がグローバル化する中で、会計基準の差異が資金の効率的な流れを阻害するという認識が、国際社会により共有されるようになってきた。これらを背景に、会計基準の国際的な統一に向けた動向が世界中で注目されている。その中心を担うのが国際会計財務報告基準(IFRS)であり、これは、今後ビジネスの世界に羽ばたこうとする学生が身につけておかなければならない基礎知識となりつつある。
本講義では、国際会計の歴史的変遷からIFRS成立までを学んだ上で、各国におけるIFRSへの対応を知る。その後、IFRSの中でも特に公正価値の使用が見られる会計基準の内容およびそれに対応する我が国における会計基準について解説し、処理および考え方の違いについての理解を図る。
授業の方法 講義資料を配布する。マルチメディア等の利用を交えた視覚的な効果を取り入れるとともに、双方向で受講生の理解度を確認しながら授業を行う。
授業外の学修(予習・復習等) 本講義を理解するには、最低限の簿記及び会計学の知識が必須となる。各自、簿記の問題演習(日商簿記検定2級程度)に積極的に取りくむこと。また、かなり難しい内容を取り扱うので、授業後には必ず復習をするように心がけること。
テキスト・参考書 教科書:使用しない。
参考書:
杉本徳栄・仰星監査法人編著『ケーススタディでみるIFRS』(社団法人金融財政事情研究会、2010年)
橋本尚・山田善隆著『IFRS会計学基本テキスト 第4版』(中央経済社、2015年)
平松一夫監修『IFRS 国際会計基準の基礎 第4版』(中央経済社、2015年)
成績評価の基準・方法 評価方法:期末テスト70%、中間レポート30%
判定基準は以下のとおりである。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満
この科目の履修にあたって グローバル化が進む現代ビジネスにおいて、国際会計の知識は必須となりつつあります。難しいと感じるかもしれませんが、必ず将来の役に立つ知識です。それらを念頭に、積極的に学修してください。
なお、日商簿記検定試験の取得を推奨します。是非チャレンジしてみてください。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 イントロダクション

講義に関するガイダンスと国際会計を学ぶ意味について説明する。

第2回 国際会計の歴史的変遷

国際会計研究の成立から国際会計基準(IAS)の誕生と、各国基準との調和化に至るまでの変遷を説明する。

第3回 国際財務報告基準(IFRS)の概要

IFRSの成立および概要について説明する。

第4回 EUにおけるIFRSへの対応

EUにおけるIFRSのコンバージェンスおよびアドプションに対する対応について説明する。

第5回 アメリカにおけるIFRSへの対応

 アメリカにおけるIFRSのコンバージェンスおよびアドプションに対する対応について説明する。

第6回 我が国におけるIFRSへの対応

我が国におけるIFRSのコンバージェンスおよびアドプションに対する対応について説明する。

第7回 我が国におけるIFRSの適用事例

 特定の企業の公表財務諸表を使って、IFRS適用の財務諸表がどのようなものかを説明する。

第8回 中間レポート

前回までの学修内容を確認したのち、中間レポートを作成する。

第9回 公正価値会計の基本概念

公正価値会計とは何かについて説明し、従来の日本の会計思考である発生主義会計ないし取得原価主義会計との違いを考察する。

第10回 企業結合会計

企業結合に関する公正価値を用いたIFRSにおける処理を学び、日本基準との違いを説明する。また、その中でも特にのれんの取り扱いについて考察する。

第11回 減損会計

減損会計に関する公正価値を用いたIFRSにおける処理を学び、日本基準との違いを説明する。

第12回 負債

負債に関する公正価値を用いたIFRSにおける処理を学び、日本基準との違いを説明する。

第13回 株式報酬

ストック・オプションの公正価値を用いたIFRSにおける処理を学び、日本基準との違いを説明する。

第14回 公正価値評価を巡る論点

公正価値評価に対する批判を取り上げ、今後の在り方について考察を行う。

第15回 総括

授業全体の総括を行う。