トップページ | シラバス |  
 
    授業内容詳細

 多文化共生社会論
   Theory of Multi-Cultural Societies
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際理解科目群
担当者 梶村 美紀(准教授),本多 善(准教授),フィリップ・フラヴィン(講師)
グレード G3
テーマ 多文化共生論の基本的概念および現状を理解する。
キーワード 多文化共生の基本的概念,アメリカの多文化社会,日本の多文化社会,マイノリティ集団の歴史,文化的マイノリティの事例,異文化との共生
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業では、①多文化共生論の基本的概念を正しく理解し、説明できるようになる、②事例を通じて、多文化共生社会の現状を理解する、③自らが多文化共生社会に置かれたときに、適切に振舞えるようになるための考え方を身につけることを目指す。事例として、日本社会に存在する外国人労働者、アイヌ民族、在日コリアン等の文化的マイノリティの状況とともに、世界に視野を広げ、先住民族、宗教的マイノリティ、移住労働者等の問題を取り上げ、これらの問題を解決する方法について検討する。

(オムニバス方式/全15回)
(本多 善/5回)アメリカにおける多文化社会の現状について解説し、今日に至るまでのマイノリティ集団の歴史を紹介する。複数の文化が相互に共生をはかる課程を通して、多文化共生社会の課題と可能性について検討する。

(梶村 美紀/5回)多文化共生社会についての基本的概念のほか、日本社会における文化的マイノリティの事例等について講義する。また、授業全体の概要の説明と総括を行う。

(フィリップ・フラヴィン/5回)日本に固有の文化と、全く異なる海外の文化とが相互に尊重しながら共生をはかる方法等、日本における多文化共生社会をめぐる諸問題について解説する。
履修条件 特になし。
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、国際学部の学位授与方針(DP)における国際交流を推進する過程で生じうる課題とその対応について、これまでの学修および海外現地での体験に基づいた能動的な課題解決力をさらに拡充する。
学修の到達目標 受講生は、多文化共生論の基本的概念および現状を理解することにより、視野を広げ、自らが多文化共生社会に置かれたときに、適切に振舞えるようになるための考え方を身につけることを目指す。
授業の方法 3名の教員によるオムニバス形式の授業である。パワーポイント、配布プリント、映像(音声)資料等を使用し、講義を行う。適宜、双方向学修を取り入れ、コメントシート、ミニレポート等を課し、受講生の習熟度を高める。優れたコメントやレポートについては、授業中に紹介する。
授業外の学修(予習・復習等) 参考書・配布プリント等を活用し、予習・復習を行うこと。
テキスト・参考書 教科書:指定なし
参考書:
南川文里『アメリカ多文化社会論―「多からなる一」の系譜と現在』(法律文化社、2016)
加賀美常美代編著『多文化共生論-多様性理解のためのヒントとレッスン』(明石書店、2013)
成績評価の基準・方法 3名の担当教員ごとに評価したうえで総合的に判断する。評価は、レポート提出または確認テスト70%、コメントシート提出30%とする。

判定基準は以下のとおり。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満
この科目の履修にあたって 国際学部開講の『異文化理解』、『比較文化論』、『Multiculturalism in Modern Society
』、『異文化適応論』を履修していることが望ましい。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 授業全体の概要の説明(担当:梶村)

多文化共生社会論の履修にあたって、基本的な用語および考え方、世界的な潮流、学修する意義を理解する。

第2回 アメリカの多文化社会①(担当:本多)

「移民の国」アメリカの歴史を振り返りながら、アメリカ社会の多文化的状況を学修する。

第3回 アメリカの多文化社会②(担当:本多)

エスニック・マイノリティによる公民権運動を振り返りながら、アメリカの文化的多様性について学修する。

第4回 アメリカの多文化社会③(担当:本多)

文化多元主義とアメリカ型多文化主義について説明し、アメリカの多様化と同時に進められる同化や統合について検証する。

第5回 アメリカの多文化社会④(担当:本多)

アメリカの多文化社会を学修するために、ケース・スタディとして、アメリカ西海岸におけるエスニック・マイノリティを紹介する。

第6回 アメリカの多文化社会⑤(担当:本多)

アメリカの多文化共生社会の特徴について学修する。アメリカの多様化に向けた取り組みと多文化的状況が抱える課題についての総括をおこなう。

第7回 日本社会と多文化共生①(担当:梶村)

日本社会におけるマイノリティが抱える課題について、政府および地方自治体の対応を諸外国との比較を通して学修し、客観的に捉えられるようにする。

第8回 日本社会と多文化共生②(担当:梶村)

日本社会におけるマイノリティが抱える課題について、当事者および支援組織の対応を学修し、自らが同様の立場に置かれたときに、適切に振舞えるようになるための考え方を身につける。

第9回 日本社会と多文化共生③(担当:梶村)

大阪府八尾市における文化的マイノリティの事例を学修する。日本社会と多文化共生①〜③のまとめとしてショートエッセーを作成する。

第10回 政治哲学と多文化共生社会(担当:フラヴィン)

イントロダクション:政治哲学と多文化共生社会
グループデイスカーション

第11回 政治哲学と多文化共生社会(担当:フラヴィン)

宿題:Murphy, Michael: "Multiculturalism: a Critical Introduction", Chapter One, "Multiculturalism: A Critical Introduction", pp. 1 - 11.
政治哲学の多文化共生社会の基本となる思想を学習する。グループデイスカーション

第12回 政治哲学と多文化共生社会(担当:フラヴィン)

宿題:Murphy, Michael: "Multiculturalism: a Critical Introduction", Chapter Two, "Multiculturalism and Culture", pp. 12 - 29.
「文化と文化の違い」「多文化共生と文化変遷」「相対主義と多文化収容の際限」を学習し、グループデイスカーションショートエッセーを作成する。

第13回 政治哲学と多文化共生社会(担当:フラヴィン)

宿題:Murphy, Michael: "Multiculturalism: a Critical Introduction", Chapter Three, "A Typology of Multicultural Policies", pp. 30 - 45.
「マイノリティの声」「象徴の認知」「再配分」「擁護」「免除」「援助」「主体性」を学習し、グループデイスカーションとショートエッセーを作成する。

第14回 政治哲学と多文化共生社会(担当:フラヴィン)

宿題:Murphy, Michael: "Multiculturalism: a Critical Introduction", Chapter Nine, "Contextual Multiculturalism", pp. 129 - 147.
「ケベックの言語法律」「デンマークの漫画事件」「公的多文化共生社会の重要性」を学習し、グループデイスカーションとショートエッセーを作成する。

第15回 総括(担当:梶村)

授業の総括を行う。