第1回 |
外国為替とは何か |
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導入として、外国為替の定義、歴史について解説することで、外国為替の基本概念を説明する。
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第2回 |
貿易取引と為替 |
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為替取引がどのようなものかを基本的に理解するために、貿易取引における為替の利用を事例に説明をしていく。すなわち、貿易取引の仕組みや決済における為替の役割について、日米間での貿易を具体的な事例として、わかりやすく説明する。
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第3回 |
貿易金融 |
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引き続き、貿易取引について説明するが、第3回目の中心は貿易金融についての解説である。さらに、為替相場の変動を基本の事例の図式に組み込んで説明していきたい。 |
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第4回 |
その他の為替取引 |
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日米間の資本取引を事例にして、対外投資での送金方法を説明する。国際カードの決済や旅行者小切手の決済などの身近な事例を通じて、外国為替取引の仕組みを解説する。 |
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第5回 |
外国為替のまとめ |
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対顧客市場や銀行間市場といった外国為替市場の構造や取引主体について解説する。なお、外国為替についてのまとめの小テストを、この第5回目に実施する予定である。 |
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第6回 |
外国為替市場への介入政策 |
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介入政策の意義や目的、当事者、介入資金など介入政策に関する基本的な事項を説明し、その後、円・ドル相場への介入が実際にどのようになされるかを見る。 |
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第7回 |
様々な介入方法 |
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委託介入の仕組み、必要性、および実際の事例について解説する。また、不胎化介入や協調介入などの様々な介入政策の方法や為替を巡る国際通貨協力についてもできるだけ詳しく解説する。 |
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第8回 |
国際収支統計 |
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国際収支の定義、居住者・非居住者概念といった国際収支を理解するための基本的な事項を中心に説明する。また、昨年の国際収支統計の改訂について説明する。 |
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第9回 |
経常収支について |
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経常取引・資本取引の各項目を詳しく見る。また、取引の具体的な事例に沿った解説を行う。今回は経常取引を取り上げる。 |
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第10回 |
資本収支について |
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経常・資本取引の各内容と分類項目についての続き。資本取引を中心に解説する。なお、ここで国際収支統計に関する小テスト(第2回目)を実施する予定である。 |
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第11回 |
国際収支の調整問題 |
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現実の国際収支の状況、および国際収支の不均衡が経済的に意味するところについて解説する。 |
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第12回 |
現実の経済と外国為替 |
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円・ドル相場を事例に、円高・円安といった相場の変化と市場での需給関係について解説する。なお、続く第13回と第14回で日本経済の現実を見るが、その準備として外国為替の理論的な基本についての復習も実施したい。
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第13回 |
日本経済の現状と円相場 その1 |
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これまでは円高は日本経済に悪影響を及ぼすと考えられてきた。ところが、現在の円安局面においては、円安が様々な悪影響を引き起こしていると指摘されている。では、果たして現実の為替相場の動向が日本経済にどのように関わっているのであろうか。この点を、企業活動のグローバル化や自動車や家電などの主要輸出産業の現状、そして私たちの消費生活などを具体的に取り上げて考えていきたい。また、時間が許せば、中国などのアジア諸国との関わりについても、為替相場や国際収支の観点から考えていきたい。 |
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第14回 |
日本経済の現状と円相場 その2 |
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引き続き、現実の円相場と日本経済についての問題を考察するが、例えば、少子高齢化や人口減少という現実の中で、多くの論者が「成熟経済」として捉える日本経済において、安倍政権が目指すように成長回復を最優先するべきなのか、それは成長神話にとらわれているのではないのか、といったアベノミクスの批判的検討を通じて、日本経済の今後のあるべき姿という大きな課題について考えていきたい。 |
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第15回 |
総括 |
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講義全体の総括を行ない、その上で小テストの解説を通じて、重要事項の確認を行なう。また、期末試験の内容、出題形式、注意点なども説明する。 |
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