授業の概要 |
「景気循環とは何か。」 景気循環に関わる学説および景気指数の紹介。 企業の設備投資の重要性。 海外の景気および為替が日本経済に及ぼす影響。 GDPと賃金の連動性。 デフレが不況を伴う理由。 財政政策と金融政策。経済変動を生み出す内生的,外生的要因等。 アベノミクスとは何か 以上のテーマを取り扱います。そして戦後日本経済史を考察します。 |
履修条件 |
「戦後日本経済と景気循環」を取り扱います。 これに関連する科目は「日本経済論」,「戦後日本経済史」です。 これらの科目を受講することは望ましい。 |
科目の位置づけ・レベルなど |
私たちは資本主義的市場経済で生活しています。 これは市場を基礎とした経済なので,景気循環はつきものです。 経済政策論,財政学,金融論,産業組織論等を学ぶためには,市場経済と景気循環の関係を考えておかなければなりません。
データを図表にする作業も行います。これらは経済を「景気循環論」観点から分析するための知識の習得に必須の作業です。
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授業の到達目標 |
日本経済は1990年初め頃から2000年代初めにかけて「失われた10年」と呼ばれる長期低迷に陥った。 その後,日本経済は数年「景気回復」を経験した後に,回復の実感のないままにデフレ不況に突入しました。
現在では,デフレを脱却するためにアベノミクスが叫ばれています。さらに,日本経済において「ゴールデン・サイクル」が再始動した,と主張するエコノミストもいます。
戦後日本経済の景気をめぐる諸問題を検討して理解を深めて,「日本経済新聞」を読む際に必要とされる知識を獲得することが授業の目標です。 |
授業の方法 |
テキストに沿って講義を行います。 指定したテキストを事前に読んでおくこと。
講義ではスライドを使用して図表を表示します。必要に応じてプリントを配布します。
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ICTの活用 |
講義用のスライドは「It's class」にuploadします。これを予めdownload,そしてコピーして,講義に参加すること。
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授業外の学修 |
教科書(岩田規久男(著)『景気ってなんだろう』ちくまプリマー新書,2008年10月)および講義用のスライドのコピーは事前に読んでおくこと。
課題を出します。これに答えることは重要です。こ受講生の回答を得て,受講生の理解度を測定します。 |
テキスト・参考書 |
テキスト: 岩田規久男(著)『景気ってなんだろう』ちくまプリマー新書,2008年10月。
テキストに沿って講義する。教科書は必ず購入してください。
リーマンショックから現在に至るまでの景気動向,およびそれについての政府・日銀の景気政策に関する記事を「日本経済新聞」からコピーして配布するか,あるいはPDFファイル化して,「It's class」にuploadします。
参考書: 授業中に提示します。
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成績評価の基準・方法 |
講義の区切りの良いところで課題を出します。
課題35%,期末試験65%の比率で評価を行います。 |
履修上の注意事項や修学上の助言など |
大きな視点で日本経済の景気循環を見る目を養うことを目指すので,理論的基礎として学部共通科目である「マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」および「ミクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」を修得することが望まれます。この科目は積重の上に成り立っているので,継続して出席することが強く望まれます。
授業中の私語は厳禁。 授業中のスマホの操作は厳禁。 |
教員の研究・人物紹介 |
専門は企業論です。日本企業の戦略的行動に深い関心を寄せています。日本企業の環境が経済制度です。これをどう変更するならば,企業活動が活発になるか,それによって日本経済がどう活性化するか,についても興味があります。
質問は大歓迎です。質問等がある場合は授業終了後に講師控え室あるいは研究室に来てください。
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オフィスアワー |
火曜日 10:40~13:00 八尾駅前キャンパス4階相談ラウンジ 大学院進学(経済系)、経済学の基礎、数学の基礎、国語の基礎(文章表現)、レポート作成支援
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